<国東事業場生産魚種>

マコガレイ -Marbled flounder-

生産時期:12月下旬~7月下旬

大分県においてマコガレイは非常に重要な魚種の一つ。全国的にその名を知られるマコガレイのブランド「城下かれい」は、日出町の人気の特産品である。国東事業場でのマコガレイに対する取り組みの歴史は長く、昭和60年から種苗生産を行っている。


~採卵・卵管理・仔魚飼育・着底~

産卵時期である1~2月に、親魚メス1尾ずつから卵をしぼり、そこへオスの精子をしぼった後、水鳥の羽根で撹拌する。(写真1~2枚目)
ネットに付着した受精卵を水槽に収容して孵化させる。卵径0.8㎜。(写真3枚目)
発眼した卵は、計数して必要ふ化仔魚数に合わせて飼育水槽に収容し、仔魚飼育を開始する。孵化直後の稚魚。全長3㎜。(写真4枚目)眼は横向きである。
1月 7日令 全長5㎜。シオミズツボワムシを給餌。(写真5枚目)
2月14日令。全長7mm。アルテミアを給餌。(写真6枚目)
50日令。全長25mm。この頃には、体も平たくなり、着底し眼も偏ってくる。主に餌は配合飼料となる。(写真7枚目)



 


~選別・出荷~

規定サイズ(30mm以上)になった稚魚は取り上げ選別を行う。
5~6月、放流サイズ(5cm)に達したものからトラックで放流場所へ出荷する。



ガザミ -Swimming crab-

生産時期:5月中旬~9月上旬

ガザミ(通称:ワタリガニ)は、北海道南部から九州、韓国、中国、台湾の水深5~30メートルに多く、内湾を好む。温かい時期は浅場で生活し、秋になると深場に移動、冬には砂に潜り冬眠する。夜行性。昼は砂に潜って、夜に活動する。

 

~出荷・放流~

取り上げ計数して、稚ガニが潜って隠れられる場所に放流する。
出荷サイズ(10㎜以上)